ITパスポートの勉強時間と勉強のしかた|社会人・学生の進め方と、新試験への切り替えで気をつけること
先に結論
- 目安は、ITの知識がない人で約180時間、基礎がある人で約100時間(ユーキャンの目安)。IPAは公式な目安を出していません。
- 合格には3分野それぞれで300点以上が要ります。得意な分野だけ伸ばしても受かりません。
- 2027年度の春ごろに出題範囲が変わります。いつ受けるかを先に決めてから教材を選んでください。
勉強時間の目安と、かかる期間
IPAは勉強時間の公式な目安を出していません。ここでは、通信講座のユーキャンが出している目安を、1日に使える時間ごとの期間に直しました。
| いまの知識 | 目安 | 1日1時間 | 1日2時間 | 1日3時間 |
|---|---|---|---|---|
| ITの知識がない | 約180時間 | 約6か月 | 約3か月 | 約2か月 |
| ITの基礎知識がある | 約100時間 | 約3か月半 | 約1か月半 | 約1か月 |
目安の時間は、ユーキャン「ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間」より(2026年11月7日確認)。期間は、このサイトで1か月30日として計算したものです。
時間はあくまで目安です。実際の合格率を見ると、社会人は52.1%、学生は38.9%(IPA、2026年度4〜9月)で、IT系の会社の人とそれ以外の人の合格率はほとんど変わりません。何時間やったかより、試験の決まりに合わせて準備したかで差がつきます。
合格点のしくみに合わせた、勉強の順番
ITパスポートの合格の条件は「総合600点以上」と「3分野それぞれ300点以上」の2つです。問題数はテクノロジ系が約45問といちばん多く、ストラテジ系が約35問、マネジメント系が約20問です。この決まりに合わせると、勉強の順番は次のようになります。
- 受ける月を決める12月27日までか、1〜3月の再開後か、2027年度の新試験か。出題範囲が変わるので、ここで教材が決まります。
- テキストを1周する(深追いしない)分からない言葉があっても止まらずに最後まで読み、全体の地図を作ります。
- 問題を解いて、分野ごとの弱さを見るIPAが毎年4月ごろ公開している問題(いわゆる過去問、各年100問)や問題集を解き、分野ごとの正解率を見ます。このサイトの過去問(全問解説つき)では、分野別の正答率が自動で出ます。
- いちばん弱い分野から戻る1分野でも300点を割ると不合格なので、弱い分野をふつうの水準まで上げるのが先です。
- 計算問題と、まぎらわしい言葉を詰める損益分岐点などの計算、似た用語の区別(クラウドの種類、セキュリティの攻撃の名前など)は、問題で何度も確かめます。
- 本番の画面に慣れるIPAは「CBT疑似体験ソフトウェア」を公開しています。当日あわてないよう、画面の操作を一度試しておきます。
1か月・2か月・3か月のモデルプラン
平日に少し、週末にまとめて進める前提のプランです。ITの知識がない人は3か月、仕事でパソコンをよく使う人は2か月、基礎知識がある人は1か月を目安にしてください。
| 期間 | 1日の目安 | 前半 | 後半 |
|---|---|---|---|
| 1か月 | 平日2時間・週末4時間 | 1〜2週目:テキストを1周 | 3〜4週目:問題演習と弱い分野の復習 |
| 2か月 | 平日1時間半・週末3時間 | 1〜4週目:テキストを1周+各章の問題 | 5〜8週目:年度別の問題を通しで解く・弱い分野の復習 |
| 3か月 | 平日1時間・週末3時間 | 1〜6週目:テキストを1周+各章の問題 | 7〜12週目:年度別の問題を通しで解く・弱い分野の復習・計算問題 |
社会人と学生で、つまずくところが違う
社会人
- ストラテジ系(経営・財務・法務)は、仕事の経験から場面を想像しやすい分野です。
- テクノロジ系(ネットワーク・データベース・2進数など)で止まりやすいので、早めに問題で慣れます。
- 机に向かう時間がとりにくいなら、通勤時間はスマホで問題、週末にテキストと分けるのが続けやすい形です。
学生
- 学生の合格率は社会人より低め(38.9%)です。会社のしくみ(財務諸表・契約・知的財産など)は、働いた経験がない分、用語の意味を例で押さえる必要があります。
- テクノロジ系は授業で触れていると有利ですが、マネジメント系(プロジェクトやサービスの管理)は学校で習わないことが多い分野です。
2027年度の新試験への切り替えで、教材をどうするか
ITパスポートは2027年度の春ごろから新しい試験制度に切り替わる予定で、出題分野が組み直されます。受ける時期で、教材の選び方が変わります。
| 受ける時期 | 教材の選び方 |
|---|---|
| 12月27日まで | 今の試験(シラバスVer.6.5)に対応したテキスト・問題集でそのまま |
| 1〜3月(再開後) | IPAの再開の案内で、出題範囲が今の制度のままかを確かめてから選ぶ |
| 4月以降(新試験) | 新試験に対応した教材を選ぶ。出るまでは、今の教材で共通する部分を進め、新しく入る分野はIPAのシラバス案で押さえる |
新しいシラバス案とIPAの説明を見比べると、セキュリティ、ネットワーク、データベース、クラウド、法律、経営やプロジェクトの基本は新しい試験にも残っています。一方で、DXに向き合う姿勢(マインド・スタンス)、データマネジメント、AIの使い方(生成AI・AIエージェントを含む)、AI倫理が新しく入ります。
「残る部分」は、このサイトで新旧のシラバスの項目名を見比べた範囲の話です。細かい出題の範囲は、IPAのシラバス案(Ver.0.1、2026年8月31日掲載)で確かめてください。
よくある質問
ITパスポートの勉強時間はどれくらいですか?
IPAは公式な目安を出していません。ユーキャンは、ITの知識がない人で約180時間、基礎知識がある人で約100時間を目安にしています。1日2時間なら、それぞれ約3か月・約1か月半です。
独学で受かりますか?
受かります。合格率は5割前後で、IT系の会社の人とそれ以外の人の合格率もほとんど変わりません。テキスト1冊と問題演習で準備する人が多い試験です。
過去問だけで受かりますか?
IPAが公開している問題(各年100問)は、出題の傾向をつかむのに役立ちます。ただし同じ問題がそのまま出るとは限らないので、間違えた問題の解説から、テキストの該当ページに戻って理解するのが確実です。
どの分野から勉強すればいいですか?
まずテキストを1周してから、問題を解いて一番弱い分野に戻るのがおすすめです。3分野それぞれで300点以上が必要なので、苦手な分野を作らないことが大切です。
今の参考書は、2027年度の新試験でも使えますか?
セキュリティ・ネットワーク・法律・経営の基本などは新しい試験にも残りますが、データマネジメントやAIの使い方・倫理などが新しく入ります。4月以降に受けるなら、新試験に対応した教材を選んでください。
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このページについて
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参考にした資料:ITパスポート試験の合格に必要な勉強時間(ユーキャン)、ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」(IPA)、ITパスポート試験「受験要領」(IPA)、ITパスポート試験「統計情報」試験結果 令和8年9月分(IPA)、新試験制度のシラバス案について(IPA)、情報処理技術者試験及び情報処理安全確保支援士試験の見直しの検討状況について(IPA)