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事務職への転職

看護師から事務職へ転職するには

ピアのパソコン学習ガイド 編集部2026年11月8日 更新

先に結論

年収はいくら変わるか

女性・フルタイム月給(所定内)年間賞与年収の目安
看護師(経験すべての平均)33万円85万円483万円
一般事務・経験0年25万円22万円320万円
一般事務・経験1〜4年26万円67万円379万円
一般事務・経験5〜9年27万円81万円406万円

出典:令和7年賃金構造基本統計調査(職種)第14表。女性の一般労働者(短時間労働者を除く)、企業規模10人以上、産業計。「一般事務」は統計の「総合事務員」。月給は残業代などを除いた所定内給与。年収の目安は「月給×12+年間賞与」で、このサイトで計算したもの。看護師の月給には夜勤手当が含まれていることが多く、日勤だけの人はこれより低くなります。

看護師は、このガイドで比べている前の仕事の中で、事務との給料の差がいちばん大きい職種です。経験5〜9年の一般事務と比べても、看護師の平均のほうが高くなっています。「事務に移れば楽になる」の裏で、生活の計算が変わることを先に確かめておくのが大事です。

ただし、看護師の年収には夜勤の分が入っています。夜勤をやめたくて事務を考えている人は、今の給料から夜勤手当を引いた額と比べると、差はもっと小さく見えます。

看護師資格を手放さないデスクワーク

2026年11月8日、ハローワークインターネットサービスで東京都の「事務・オフィスワーク」の求人(12,931件)から、「必要な免許・資格」欄に「看護師」と書かれたものを探すと24件ありました。中には看護師の現場の求人も混ざっていましたが、次のような座ってできる仕事が見つかりました(事業所名は扱いません)。

仕事中身求人の月給・時給
治験事務局治験に関わる書類や契約の管理。本社でのデスクワーク24万〜35万円
医薬品・医療機器の問い合わせ窓口製薬会社や機器メーカーの窓口として、使い方を説明する31.7万〜35.8万円
電話の健康相談・救急相談電話で受診の相談や健康相談に答える時給1,850円/月29.7万円
病院の地域連携室の事務電話・窓口の対応、ケアマネジャーとのやりとり32万円
医薬品の審査に関わる事務の補助会議資料の作成補助、情報公開の手続き22.9万〜29.8万円

ハローワークの求人に書かれた金額です。求人は日々入れ替わるため、同じ仕事が今も出ているとは限りません。

数は多くありません。ただ、看護師の経験そのものが条件になっているので、未経験の一般事務の求人で何十人と競うより、通りやすい求人です。電話相談は夜間・休日のシフトがある職場もあるので、働き方を確かめて応募します。

医療事務・クリニックの受付

医療の言葉や病院の流れが分かっている看護師は、医療事務やクリニックの受付で即戦力に近く見てもらえます。東京都の一般・受付事務の求人では、事業内容に「病院」が入るものが147件、「クリニック」が123件ありました。

一般企業の事務

医療から完全に離れたい人の道です。一般事務の有効求人倍率は0.29倍と競争が激しく、給料もいちばん下がります。一方で、記録を正確に書く、優先順位を判断する、ダブルチェックでミスを防ぐ、といった看護の習慣は、どの事務でも評価されます。

看護での経験事務で使う場面
看護記録・カルテ決まった書式で正確に、簡潔に書く書類の作成
複数の患者さんの受け持ち期日の違う仕事の優先順位づけ
ダブルチェック・指差し確認入力ミス・金額のミスを防ぐ確認の習慣
医師・他職種との連携社内の他部署とのやりとり、報告・連絡・相談
患者さん・ご家族への説明電話・来客の対応、分かりやすい案内

パソコンはどこまで必要か

電子カルテを使ってきた人でも、ExcelやWordは別の練習が要ります。求人票で求められるのは「基本操作」「簡単な入力」がいちばん多く、入力・表を整える・SUM・並べ替えができれば、多くの求人に届きます。治験の事務局や問い合わせ窓口では、メールの文章も毎日書きます。

志望動機の例文

看護師 → 治験事務局

「看護師として病棟で7年間勤務し、患者様の記録や医師への報告など、正確な情報の管理を大切にしてきました。治験に参加された患者様を担当したことがあり、書類の管理や手順を守ることが安全な治験を支えていると感じたことから、今度はその仕組みを支える仕事に就きたいと考えるようになりました。医療用語や病院の流れが分かっていることは、医療機関とのやりとりや書類の確認で生かせると考えています。現在はExcelとWordの操作を学び直しています。【○○】」

解説:「看護の経験がそのまま役に立つ」ことを、治験に関わった場面で具体的に書いています。給料を下げずに移れる仕事なので、なぜ下がるのかを説明する必要はありません。

看護師 → 一般事務

「看護師として8年間勤務してきました。夜勤を続けるなかで、生活のリズムを整えて長く安定して働ける仕事に移りたいと考え、事務職を選びました。看護記録を正確に書くこと、複数の仕事の優先順位を判断すること、ダブルチェックでミスを防ぐことは、事務の仕事でもそのまま生かせると考えています。給与が下がることは理解したうえで、腰を据えて長く働きたいと考えています。現在はExcelで表を作り、関数で集計する練習をしています。【○○】」

解説:採る側がいちばん気にする「給料が下がっても続くのか」に、自分から先に答えています。

看護師から事務職に移ると年収はいくら下がりますか?

国の統計(女性・フルタイム)から計算すると、看護師の年収の目安は約483万円、一般事務は経験1〜4年で約379万円です。夜勤手当の分も含んだ差なので、夜勤をやめるつもりの人は、夜勤手当を引いた額で比べると差は小さくなります。

看護師資格を生かせる事務の仕事はありますか?

あります。ハローワークの東京都の求人では、治験の事務局、電話の健康相談、医薬品・医療機器の問い合わせ窓口、病院の地域連携室の事務などが見つかり、月給は23万〜36万円ほどでした(2026年11月8日)。

看護師から医療事務への転職はどうですか?

医療の知識が生きるので受かりやすい事務です。医療事務の有効求人倍率は1.32倍(令和7年度・全国)。ただし求人の月給の平均は20.7万円で、看護師より大きく下がります。

看護師から一般企業の事務に転職できますか?

できます。ただ一般事務は有効求人倍率0.29倍と競争が激しいので、記録・優先順位の判断・ダブルチェックなど、看護で身についた習慣を事務の作業に結びつけて伝えることが大事です。

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このページについて

数字は、厚生労働省の賃金構造基本統計調査(e-Stat)、職業情報提供サイト(job tag)、ハローワークインターネットサービスの求人検索で確かめたもので、確かめた日を書いています。年収の目安はこのサイトで計算したものです。求人は日々入れ替わるため、同じ検索をしても件数は変わります。運営者情報

参考にした資料:ハローワークインターネットサービス 求人情報検索(2026年11月8日に検索)、令和7年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種 第14表・第5表(厚生労働省、e-Stat)、職業情報提供サイト(job tag)ハローワーク求人統計データ(厚生労働省)